
「スノッブ効果について詳しく知りたい!」
「スノッブ効果の具体的な活用方法や事例を教えて欲しい!」
「スノッブ効果」をご存知でしょうか?
スノッブ効果などの「行動心理学」を理解することは、ビジネスでの集客や売上UPには欠かせません。
なぜ人は商品を購入するのか?どんな心理状態になると購買意欲が上がるのか?
そのヒントになるのがこの「スノッブ効果」です。
大手リラクゼーションチェーン店で売上改善コンサルタントとして働く私が、店舗でも活かせる行動心理学について解説します。
この記事を読むことで以下の内容を知ることができます。
・スノッブ効果とは何か
・今日からすぐ実践できる、スノッブ効果の具体的な活用事例
“おばあちゃんでもわかる”レベルで伝えることを心がけておりますので、サクッと読み進めて行きましょう!
目次
スノッブ効果とは
スノッブ効果:経済学、マーケティングなどで使われる用語で、他者の消費が増えるほど需要が減少する現象(他人が持っているものと同じものはほしくない)を指す。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
スノッブ効果とは、一言で言うと「誰かと被りたくない」という心理です。
言い換えると、人は「希少性の高いものほど欲しくなる」傾向があるということです。
例えば、「インディーズ時代に大ファンで応援してたアーティストが、花開き大人気になったとたん、熱が冷めてしまった。。」なんて経験ありませんか?
あるいは身近なスマホを例に出すと、「みんなiPhone使ってるけど、私はあえてAndroid端末にした」って人、少なからず周りにいましたよね?
これらも「スノッブ効果」によるものなんです。
この「スノッブ効果」の心理を、ビジネスでどのように活かすことができるのでしょうか?
具体例を交えながら、わかりやすく解説していきます!
スノッブ効果のマーケティングでの活用事例
スノッブ効果の活用事例「数量限定」
市場に出す「量」を制限することで、「希少性」を訴求するテクニックです。
・飲食店:1日10食限定「黒毛和牛の熟成牛ステーキ重」
・旅館 :1日6組限定「大人の絶景隠れ宿」
・アパレルのウェブサイト:商品の在庫数を表示「残り2点」
上記のようなキャッチフレーズが店頭看板やホームページのトップに書かれていたら、思わず行ってみたくなりますよね?
「希少なお肉を使ってるから、数量を限定しているのかな?」
「絶景が見れる部屋は限られてるから、1日6組に限定してるのかな?」
先のキャッチフレーズを見るだけで、相手の脳内にはこのような考えが浮かぶと思います。
そしてその希少性にどんどん魅力を感じていき、「購買行動」へと繋がるのです。
ちなみに、アパレルのウェブサイトで、在庫が少なくなってきたときに
「残り2点」「残り僅か」
など表示されるのも、このスノッブ効果を利用しています。
スノッブ効果の活用事例「期間限定」
提供する「期間」を限定することで、「希少性」を訴求するテクニックです。
・高級ホテルのラウンジ 「秋限定 シャインマスカットのパフェ」
・某有名カフェチェーン 「冬限定 抹茶ホワイトチョコレートフラペチーノ」
・スーパー「今から30分だけのタイムセール!卵1パック99円!」
手に入る期間が限られることで、衝動的な購買意欲を掻き立てることができます。
例えば、このような会話よく聞きませんか?
「12/25まで抹茶ホワイトチョコレートフラペチーノやってるから、飲みに行こ!」
この心理も、スノッブ効果によるものなのです。
また、スーパーでたまに見かける「タイムセール」も、主婦の衝動買いを狙っていますよね。
「まだ家に残ってるけど、安いから今買っちゃおう!」という心理になります。
スノッブ効果の活用事例「地域限定」
提供する「地域」を限定することで、「希少性」を訴求するテクニックです。
・お土産「○○県限定 ご当地キティのストラップ」
・ハガキ「○○にお住いの方限定!」
子どもの頃、旅行先で売っている「ご当地限定」のキティちゃんやカトちゃんのストラップを買った人も多いのではないでしょうか?
私は旅行する先々で、カトちゃんのストラップを買って集めていた時期がありました。笑
まんまと「スノッブ効果」を利用されて、商品を購入していたのですね。
また、「○○にお住いの方限定!」という販促ハガキも、このスノッブ効果を活用しています。
このハガキを受け取った人は
「この地域に住んでいる人だけの特典なんだ。ちょっと行ってみようかな」
と思い、お店に足を運ぶ確率が高くなります。
スノッブ効果の活用事例「会員限定」
「サービスを受けられる対象」を限定することで、「希少性」を訴求するテクニックです。
・クレジットカードのグレード「○○ランク会員様限定で空港ラウンジを利用可能」
・オンラインサロン「有料会員限定の動画を配信」
会員や上位ランクになった人だけの特典やサービスを打ち出すことで、入会を促す方法もよく目にしますよね。
「会員になったらこういうサービス受けれるんだ。いいなぁ〜」
と会員になった時の具体的なイメージを持たせることができれば、入会数をUPさせることができます。
スノッブ効果を活用する際のポイント
「希少性の高いものほど欲しくなる」というスノッブ効果ですが、使う際には押さえておくべき点が2点あります。
「限定」している理由を伝えるべし
商品やサービスを「限定」して販売する場合、必ず「なぜ限定して販売しているのか」という理由まで伝えましょう。
・産地を厳選しているため、提供できる数に限りがございます
・一つ一つ丁寧にハンドメイドで仕上げておりますので、生産に限りがございます
・希少部位を取り扱っているため、1日10食限定となります
ここで重要なポイントが1点あります。
すでにお気付きの方もいるかもしれませんが、上記のような「限定している理由」を添えることで、お客様に安心してもらうことはもちろん、同時に「商品の背景(ストーリー)を伝えることができる」のも重要なポイントです!
モノが大量に市場に出回っているこの時代、お客様は「損をしたくない」という心理から、商品を購入する前に、同じような商品やサービスを「検索」し、「比較」してから決める傾向にあります。
それだけ商品を選ぶ視点がより厳しくなっているのです。
だからこそ重要なのが、「商品のストーリー」を伝えることです。
「なんの説明書きもないお皿」と、「日本に10人しかいない職人が丹精込めて一枚一枚丁寧に焼き上げたお皿」だと、もちろん後者のお皿を買いたいと思いますよね。
「なぜ限定しているのか」の理由をホームページやPOPなどに添えて、お客様に伝えていきましょう。
嘘をつくな
もう一つのポイントとしては、嘘の情報を使ってはいけません。
当たり前ですね。
「この商品、在庫がたくさん余ってて消費したいから、『残りわずか』ということにして売り出そうかな」
なんてことはしてはダメです。詐欺です。
その状態が慢性化して、必ずお客様にバレて、会社やお店の信頼がズドンと下がることでしょう。
スノッブ効果を最大限に活用する方法
これまでスノッブ効果について、具体事例を交えながら解説していきました。
「早速スノッブ効果を自分のビジネスに活かして、売上UPさせるぞ〜!」
と意気込んでいる方もいらっしゃるかと思いますが、実はこの知識だけでは売上はなかなか上がりません。
なぜなら、スノッブ効果を活用しているビジネスや店舗はすでにたくさん存在するからです。
では、どうしたらお客様に商品やサービスを選んでもらい、購入に繋げることができるのでしょうか?
結論から言いますと、お客様の購買意欲を刺激するためには、「スノッブ効果」と「バンドワゴン効果」を掛け合わせた訴求をすることが重要です。
「バンドワゴン効果」とは、スノッブ効果と真逆の心理法則で、「人気なものほど欲しくなる」心理です。
「『希少性』と『人気』って矛盾してるけど…」
と思った方もいらっしゃるかと思いますが、この矛盾した2つの心理を掛け合わせることが、購買意欲を高めるために大事なポイントなのです。
まずは「バンドワゴン効果」について少し触れていきます。
スノッブ効果の逆の心理「バンドワゴン効果」
スノッブ効果は「希少性の高いものほど欲しくなる」という心理でしたが、一方で人間には「人気なものほど欲しくなる」心理もあります。
皆さんも子どもの頃、
「あのゲーム、みんな持ってるから僕も欲しい〜!」
と両親にねだったことがあるのではないでしょうか。
この「周りの友達が持ってるから、自分も欲しい」という心理も、バンドワゴン効果によるものです。
ビジネスに応用した場合の例がこちら。
・「当店人気No.1メニュー」
・「○○(ネット予約サイト)で口コミ★4.5獲得!」
・「予約○ヶ月待ち!」
お店の看板やメニュー表、ホームページに上記のような表現が書かれていると、つい行きたくなったり選びたくなったりしますよね。
バンドワゴン効果について「もっと詳しく学びたい!」という方は、バンドワゴン効果について具体事例を交えて解説した記事を書きましたので、こちらをどうぞ。
▶︎「バンドワゴン効果とは?マーケティングでの活用事例を徹底解説」
「スノッブ効果 × バンドワゴン効果」の掛け合わせ
改めて、お客様の購買意欲を刺激するためには、「スノッブ効果」と「バンドワゴン効果」を掛け合わせた訴求をすることが重要です。
人間は欲張りなもので、「人気だけど希少なもの」に惹かれるのです。
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例えば、ファストファッション大手「ユニクロ」で売っている「ミッキーTシャツ」です。
「ユニクロ限定 ミッキーTシャツ」
・ミッキーマウス:人気(バンドワゴン効果)
・ユニクロ限定 :希少性(スノッブ効果)
人気キャラクターを限定(希少)商品として販売することで、お客様の購買行動を促している事例です。
次はヘッドスパ専門店の例です。
「1000人が寝落ちした、表参道限定のヘッドスパ」
・1000人が寝落ちした:人気(多くの人に選ばれている:バンドワゴン効果)
・表参道限定ヘッドスパ:希少性(表参道でしか受けられない:スノッブ効果)
「1000人が寝落ちした、表参道限定のヘッドスパ」
このようなキャッチフレーズがお店のホームページやお店の看板などに書かれていたら、つい行きたくなりますよね。
「人気なものほど欲しくなる心理」と「希少なものほど欲しくなる心理」を掛け合わせることで、魅力的なキャッチコピーや説明文を作ることができるのです!
さいごに
いかがでしたでしょうか?
実際にビジネスをされていたり店舗経営されている方で、今までなんとなくで「○○限定」を使っていた人も多いのではないかと思います。
今回のスノッブ効果もそうですが、知っているか知っていないかだけで、売上は格段に変わってくると思っています。
このブログでは「平凡会社員が経済的自由を達成するための、スキルアップに必要な知識やノウハウ」を発信しており、今回のようなマーケティング関連の知識もガンガン解説しております。
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Chari(ちゃり)